グラタン日記

愚かな民です

夢の話。たぶんポケモンを目が限界で涙止まらなくなるまでやり続けていたから見たんだと思う。自分たちが見た目はそのままにポケモンになったような感覚の夢だった。



はじめは別の世界のようだったのに、だんだんと自分の世界とシンクロし始めて、追い込まれ、ついに私の故郷が闘いの舞台となってしまった。この景色を失いたくはない。

おそらく私たちは負けてしまうし、みんな死んでしまう。それでも必死に足掻くために闘いに向けて準備をしていく。
私のことを同胞のように接してくれる仲間がいた。
頼りになるリーダーで、みんなを鼓舞してくれ、気丈に振る舞う彼女の笑顔の奥の暗さに、私は弱々しい笑顔を向けるしか出来なかった。

最期が近いのなら、もっと笑顔で応えたかった。

下書きばかりがふえる

毎日毎日あっという間で何か書こうとしてはあまりのどうでも良さに圧倒されて下書きにたまる。

どうでも良いくらいの日記が気軽に読むにしてはちょうど良いんだろ~とも思うし、他の人の胸のうちを文字として読ませていただくとシンパシーを感じたり貴方はこう感じてこう思ったんだ…とじんわりとするので教えてくれてありがとう。となるけど、自分のこととなると、こんな…こんなん言われても困るだろ…みたいな気持ちになって形になるまでに脱落する。

あと単にまとまった話がない。
お酒で世界の果てのその先まで行ってしまい帰ってくるのが大変だったこととか、除湿が有能過ぎて、ひと夏除湿で乗り越えられたし上着を着ないと寒いくらいだったこと、感情に左右されやすい表情筋はそよ風のような出来事にさえ眉間にすぐシワを作るので矯正しようと、あとは単純に前髪の長い女性に憧れて自分も前髪を伸ばしてみたがあまりにも素直な表情筋を前に無力だし、思うところがあり前髪を伸ばすのを辞めたこと、などちょこちょこいろんなことはあった。
あとは恋愛の話しを聞いた自分の話、本当の意味での自信がないことや懲りちゃったし無理に人と付き合う必要がなくて、結婚はいつかしたいけど自由や1人は最高なんだよなあ~みたいなのを自分の解釈で長々と書こうとしてネガティブ過ぎでは?と思い下書きにすらならず終わった。

はい!ここでもう数ヶ月ぶん書いた!
よっしゃ語源化成功。おしまい。またね。

あの街

ゴーゴーカレーのゴリラがマスクを着けていた。

1時間半しか持ち時間がないのにほぼ知らない土地だから迷って迷って歩く時間が大半だった。
ATMに着き財布をみたら千円札1枚しか中にないと思っていたけれど、それが五千円札1枚でなんだかうれしかった。

ただ千円だと思っていたからATMを探してさまよっていたので複雑だけれどもお金があった方がうれしいからやっぱりうれしいな。
とにもかくにもお金持ちになった。ATMを探す時に、間違えて進んだ方向にあった海鮮丼がどうにも記憶から主張をしてくる。
昔、知人と昼間に来て食べた時の知人の変なTシャツを思い出しながら美味しさを思い出したのだ。
まだ食べていなかったお昼をそこに決め、今回この駅に来た目的のものを買いつつそこを目指してまた反対方向に歩き始めた。

磯丸水産は昼間の方が好きかもしれなかった。
もくもくと海鮮丼を食べる。サーモンとマグロとネギトロの丼だ。隣の人が美味しそうだと言うように覗いてくる。
注文の時に100円で味噌汁が付きますがどうされますかと聞かれ安すぎるので頼んだ。おいしい。
カウンター席は店員さんの話がよく聞こえてくる。

そんなことしてたら○○さんに報告するよ!
と大きな声が聞こえて思わず顔を上げる。
どうやら、そこの2人は顔を合わせれば喧嘩をするらしい。和やかな雰囲気ではあったもののどことなくピリピリとした内部状況が見えてくる。
リーダーらしき人はそれぞれのシフトの終わりを確認し始め、もう良いです!わたし休憩なしでも良いです!と半ギレの声まで聞こえる。大変だなあと思いながら味噌汁をすする。ごちそうさまでした。

商店街の音楽と歩調が合ってしまい少し照れ、歩くテンポを変える。この時は歩く方を早くした方がずらしやすい。よく無意識にいろんな場所で曲調と歩くテンポが合ってしまうのだ。
残り30分、本当はまた別に欲しいものがあったのだけれどお店の場所も名前も思い出せずさまよい続けついに諦めた。

またあの街に行こうと思う。

脳みそ飽和状態

今週も誰かが日記を見てくれている。
律儀で惚れそう。責任感からの更新。

脳みそが飽和状態になる。
4月のいつだったか、おそらく初め頃そのようになり、どうにも焦点が合わない。それでも仕事は出来るから習慣ってすごい。

脳みその疲労感をどうにかしたくて調べた。
目の疲労は仕方がないし休息もままならない。
そんな中で珈琲をのむ、アロマを嗅ぐなども載っておりさっそく珈琲を飲みにお出かけをした。
うーん。ちょっと回復。

その後は何も考えていなかったが検索結果が気になっていたようで、ふらふらと無印良品のアロマを嗅ぎに行き無料でその辺りの空気を吸い取って癒された。またちょっと回復。ふらふらと歩いて匂いを嗅ぐのは猫みたいだなと自惚れる。回復によって得た少しの高揚感で帰路につく。ほわほわ。

なんだったんだろうか。
いついつまでに慣れない正解がわからないことを考えて調べる、という期限が多かった気がする。
知らない間に追い詰められていくことはあるしそれがどうしようもないことだと黙って追い詰められるしかないのだけど、みんなどうしてるのかなあ。

そういうとき、静かに自分の破滅を見守っているような気持ちになる。でも結果的に全然滅んでないから良かった〜!おしまい。

深夜のアイス

日用品が欲しくて行ったコンビニで、日用品は何ひとつ買わずにアイスを買った。最初はロングカルパスを食べながら帰ろうと手に持ったが、前にいた人がアイスを掘り起こしながら下の方のアイスを掴み取っているのを眺めているうちに気になってきた。

いろんなアイスはあったけれど、安心の味パルム。久しぶりだなあと思いながらコンビニを出てすぐに袋をあけた。アイスの買い食い。こんなことも出来てしまう気候になったことに少しの怯えとよろこび。なんとなく、この道を歩くのは久々だった。
夜にしか通らない、安心の道。なんだかホッとするのと同時に何か起きれば良いのになあと思い、過去にそんなことを夢みた自分、と言うのを自嘲しながら話す友人を思い浮かべながら月をみた。

怒られちゃうかなあ、何に?まあ勝手にかわいい夢をみただけだから、と歩く。
もうなくなったアイスの棒についたチョコも味わいたいと棒を咥えると目が合った若い女性二人組は、深夜にふさわしい生気の抜けたような顔で気怠げに首を倒しながらこちらをじっとみていた。なんだか照れてぺろりと棒から口をはなして前をみた。

パルムはおいしいし道はあたたかいし深夜は気怠げ。さて、明日の予定は。

無になるムニエル

感情って邪魔だなあ〜!消そう!
ついでに記憶も邪魔だなあ〜!と思ったので都合の悪いことは忘れてしまおう。

特に仕事の話になるが、感情があるから相手のささいな言動が気になって不安になってうまく身動きが取れなくなって不自然になってしまうし記憶があるから勘繰ってしまうものである。そもそも相手にとって私の感情なんて関係はないのだ。

そして気にしたこちらの、苛立ったこちらの立場がどんどん悪くなる。とにかく不機嫌さを出してはいけなかった。私なりに明るく仕事に打ち込んできたつもりだが、あくまでつもりはつもり。自分が気になるのならそう出来ていないこともあるという事。いつも、笑顔で、ゴキゲン、に。


よっしゃ〜〜〜!!!
感情なんて!!!ぜ〜〜〜んぶ!!無くせば!!!問題なし!!!!!!!!!
そう思い立ち実行していたのは主に2月だった。
コツとしては頭をぶつけた時の衝撃を思い出すと言うか、手をパンッ!と叩き合わせた感覚を頭の中で想像して瞬間的に“無”になる。
そうすると苛立ちも不安も何もかもが消えた。
なんて便利なんだろう!!!サイコー!!!

1ヶ月は続けられた。
ただし脳への負担はあるらしく寝る時間が増え、少しずつ仕事以外でも苛立つことが多くなったように思う。諸刃の剣だったのだ。完璧だと思ったのに…
脳みそは作れると過信してはならない。
3月の途中からガチガチに感情を消すのはやめた。
まあ、完全に消せていたわけでもないんだけれど。

でもこれは引き続き使える技術だなと思い訓練したいと思う。人前で苛立たないというのは大事なことだとは思うので。その人に対しての苛立ちというわけではない。
たとえば外因的なものがあって、仕方なしに苛立たされていても聞く人は気分が悪い。
聞いてもらってるみんなありがとう♡ごめんね♡
仕事だと余計に気にしなくてはいけないだろうなと思うのでめそめそしながら頑張ります。

ムニエルってなに?語感でつけちゃったけど。
う〜ん、感情に衣をまぶしてカラッと焼けば(無になれば)すてきな人間に!?


おあとがよろしいようで。
(終わり良ければ全て良し!)

桜と卒業と記憶

ふとした瞬間にハッとして、いま ひらめきのようなこの瞬間が私の人生に刻まれ未来で思い出すことになるんだなと確信することが時々ある。


中学3年生。
卒業式をとうに終えても続き、このままいつまでも続くのではないかと思えた部活で最後の定期演奏会もついに終わり開かれた卒業生を送る会の教室の中で、ふと窓の外を見た瞬間がそうだった。満開の桜が窓全面に咲きひらひらと風に散るすっきりと晴れた4月の初日。
あと数日で高校の入学式を控えており、よくまあこんなにもギリギリまで部活しているな、本当はもう中学生でもないのにな、という呆れと本当にこれで最後なんだという寂しさでそっと苦笑した。

教室からよく見えるように校舎のすぐそばに植えられた桜たちの迫力はすごかった。今までもこれからも全ての生徒を見守っているんだろうな。窓は全て左側にあったので、左側の顔にだけやたらと黒子が多いのは桜をよく見ていたからかもしれない。


帰り道、はしゃいで散っていく桜の花びらをつかまえる同級生を見て、こんなおふざけもこれきりなのかもしれないと思い私も必死に花びらをつかまえた。やけに感傷的なあそび方だった。

もう入ることはない、いつも使う裏口の門の鮮やかな青色がまぶしかった。


白い光の中に 山なみは萌えて
遥かな空の果てまでも 君は飛び立つ


低空飛行だけど、ここまで来たよ。