グラタン日記

愚かな民です

深夜のアイス

日用品が欲しくて行ったコンビニで、日用品は何ひとつ買わずにアイスを買った。最初はロングカルパスを食べながら帰ろうと手に持ったが、前にいた人がアイスを掘り起こしながら下の方のアイスを掴み取っているのを眺めているうちに気になってきた。

いろんなアイスはあったけれど、安心の味パルム。久しぶりだなあと思いながらコンビニを出てすぐに袋をあけた。アイスの買い食い。こんなことも出来てしまう気候になったことに少しの怯えとよろこび。なんとなく、この道を歩くのは久々だった。
夜にしか通らない、安心の道。なんだかホッとするのと同時に何か起きれば良いのになあと思い、過去にそんなことを夢みた自分、と言うのを自嘲しながら話す友人を思い浮かべながら月をみた。

怒られちゃうかなあ、何に?まあ勝手にかわいい夢をみただけだから、と歩く。
もうなくなったアイスの棒についたチョコも味わいたいと棒を咥えると目が合った若い女性二人組は、深夜にふさわしい生気の抜けたような顔で気怠げに首を倒しながらこちらをじっとみていた。なんだか照れてぺろりと棒から口をはなして前をみた。

パルムはおいしいし道はあたたかいし深夜は気怠げ。さて、明日の予定は。